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書籍紹介『生きる力を身につける 14歳からの読解力教室』



室井 康雄
『アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術』
株式会社エクスナレッジ 2017年

お役立ち度:★★★★★
読みやすさ:★★★★☆
対象者:初心者〜中級者
【概要】
“ちょうどいい”教本。「何でも描けるようになる」かはともかく、たいていのものは描けるようになりそう。初心者や中級者におすすめするならこの1冊。


【ここがすごい】
この本は読んだ印象は「ちょうどいいな〜」です。
この本では絵の描き方のポイントを説明するのに、「お手本の絵の横に言葉で説明が添えてある」という形になっています。その絵と言葉がちょ〜どいいんです。
お手本の絵はシンプルな線で構成されていて、どこをどう描けばイイ感じになるのか分かりやすいです。言葉での説明も端的で、短い言葉でポイントを突いています。パッと見てすぐ分かる説明で、冗長さもありません。その上で初心者や中級者でもすぐに活かすことができる、とてもちょうどいい説明なのです。


さらに題材選びもちょうどいいところを突いてきます。
顔の描き方や全身の描き方を説明するときに、初心者がちょうどつまづくところ、中級者が見落とすところなど、「そこが知りたかった!」という点を説明してくれています。
例えば正面から描いた顔。なかなか左右対称に描けずに歪んでしまいがちですが、これを矯正する練習法も載っています。僕も正面顔は苦手なのですが、この練習をしてから少しはマシになったように思います。

そして一つのアドバイスがサクッと終わるため、たくさんのアドバイスを載せることが可能になります。
人間の描き方だけでなく背景の描き方も載っています。幅広い分野についてアドバイスが載っており、この1冊があればたいていのものは描けるようになるでしょう。絵の初心者や、さらに上手くなりたい中級者におすすめの1冊です。


ちなみにタイトルには「なんでも描けるようになる」とありますが、もちろんこの世のすべてのものの描き方が載っているわけではありません。
「この本に載っている描き方や考え方をマスターするころには、なんでも描けるようになっている」…ということなのでしょう。

また、僕はこの本の説明を「ちょうどいい」と感じましたが、もちろんすべての人がそう感じるとは限りません。
人によっては説明が分からないこともあるでしょう。説明が端的で短い分、著者の伝えたいことをしっかり読解する必要もあります。

「竹トンボが勧めてたから」という理由だけで買うと、あまり役に立てられない可能性もあります。購入の際は一度本屋で立ち読みするなどして、自分に合っているかどうか確かめてみてください。
そうした教本の買い方や選び方については、コラム第13回「教本の使い方、買い方」でお話しています。そちらも合わせてご覧ください。

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この本みたいな「初心者〜中級者向けに、いろんなものの描き方を説明する本」って
一番ニーズが多い教本だと思うんですが、他に良い本あるでしょうか。
僕もすべての教本を知っているわけじゃないので、良いのがあったら教えてください。
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